風俗店でのトラブル 示談成立・立件なし

事件の内容

 Aさんは,風俗店を利用した際,禁止されている性的な行為を行いました。

 利用後,店舗の従業員から禁止行為であることを指摘されるとともに,身分証明書の提示や賠償金の支払いを求められました。

 Aさんは,恐怖心から身分証明書を提示したところ,従業員がこれを写真におさめたうえ,賠償金の支払の約束もしてしまいました。

 後日,Aさんは,身分証明書の情報が流出しないか,一度,賠償金を支払っただけでは済まず,後日,追加で賠償金の支払をもとめられるのではないかなどの不安があり,法律相談に来られました。

弁護士の活動

 Aさんから依頼を受けた後,弁護士から店舗に連絡をしました。Aさんとしては,一定の金額を支払って示談により解決したいとのご意向であったため,示談を提案しました。

 店舗も示談での解決を希望していましたが,後日,店舗から追加で賠償請求されたり,相手の女性から別途請求されないようにしたり,個人情報が流出しないようにするため,示談書の文案は弁護士の方で作ることを提案しました。

 このようなリスクが生じないよう弁護士の方で作成した示談書をもとに,示談が成立しました。

結果

 店舗との示談成立後もしばらくの間は,弁護士は,状況を見守りましたが,警察から呼出しを受けることや,店舗や相手の女性から賠償請求されること,Aさんの個人情報が流出することもありませんでした。

 後日のトラブルの蒸し返しを避けるためには,単に相手から求められたお金を支払うのではなく,弁護士が作成した示談書によりきちんとした内容で解決することが重要です。