【窃盗】置き忘れたスマートフォンを窃取 示談成立・不起訴
事件の内容
Aさんは,公衆トイレの個室内に入った際,スマートフォンが落ちているのを発見しました。
Aさんは,そのスマートフォンを持ち去り,買取業者に売ってしまいました。
後日,Aさんのもとに警察から連絡があり,今後のことが不安になり,法律相談に来られました。
弁護士の活動
まず,弁護士から警察署に対し,弁護人選任届を提出したうえ,示談のため,被害者の方に,連絡先の開示の可否の意向を確認してもらいました。
また,Aさんは当初,警察署から連絡が来た時,つい自身の行為を否認する発言をしてしまったため,逮捕されないよう,弁護士は,既に事件のことを知っているAさんの同居の家族に身元引受書を書いてもらい,警察署に提出しました。
その後,被害者の方の了承を受け,連絡先の開示を受けることができました。
弁護士から被害者の方に連絡をし,まずは,Aさんが作成した謝罪文を見ていただけることになったため,弁護士から被害者の方にAさんの謝罪文を送付しました。
被害者の方は,スマートフォンがなくなったことによる仕事や私生活の不利益が多々あったことをおっしゃっておりましたが,最終的には,Aさんが十分支払可能な金額で示談を成立させることができました。また,示談書には,Aさんの行為を許し,刑事処罰を求めないとの条項を入れてもらうこともできました。
結果
弁護士から警察署に示談が成立したことを書面により報告しました。
その後,事件が警察署から検察庁に送られ,Aさんは特に検察庁からの呼出しを受けず,不起訴処分になりました。