【盗撮】スーパー内で盗撮 示談成立・不起訴処分
相談内容
公務員であるAさんは,勤務先からの帰りにスーパーで買い物中,自身のスマートフォンを使い,買い物をしていた女性を盗撮してしまいました。
これに気づいた被害者の女性が,Aさんを問い詰めたところ,もみ合うような形になりました。店員がこれを発見し,警察官が現場に呼ばれることになり,事件が認知されました。
Aさんは,被害者と示談をし,不起訴処分にしたいということで,相談されました。
Aさんには,前科前歴はないものの,同種の盗撮を何度か繰り返しており,今回以外の盗撮についても警察に把握されました。
弁護士の活動
弁護士から,警察署に連絡をし,被害者と示談をするために被害者の方の連絡先の開示が可能か,被害者の意向を確認してもらいました。
すると,すぐに被害者から弁護士宛てに連絡がありました。
今回は,単に盗撮をしただけの事案と異なり,被害者ともみ合っており,その結果,被害者の方は手に怪我をしたとのことでした。そのため,示談金額は,その分,高額にならざるを得ません。被害者の方も,被害を受けた事実を重く受け止めており,100万円程度の示談金は払ってほしいという意向でした。
もっとも,幸い,怪我の程度も大きいとはいえないことやAさんの支払可能額も踏まえて,Aさんのご意向もうかがいながら,被害者の方と粘り強く交渉を重ねました。
その結果,被害者の方と,60万円で示談をすることができました。
結果
被害者の方と示談が成立したことを検察官に伝えたところ,Aさんは,間もなく不起訴処分になりました。
余罪に関しても特に追及されることなく,事件は終結いたしました。
被害者の方は大変お怒りであり,特に,性的な犯罪では,被害者としても加害者との直接のやり取りは望まないことが多く,当然,当事者間での話し合いは困難といえる事件でした。
弁護士は,Aさんに資力がないことや,反省の気持ちや誠意をお伝えし,示談をすることができました。