【盗撮】勤務先で盗撮 示談成立・不起訴処分

相談内容

 Aさんは,勤務先の更衣室に,スマートフォンを設置して,女性従業員が着替えている様子を盗撮してしまいました。

 これに気づいた被害者である女性従業員が,勤務先に報告するとともに,警察署に被害届を提出しました。

 Aさんは,被害者と示談をしたいという意向や,今後の刑事手続きへの対応のため,相談に訪れました。

弁護士の活動

 弁護士は,被害者の方と示談をするため,警察署経由で被害者の方の連絡先をお教えいただくことが可能か,被害者の方に確認いただき,被害者の方と連絡を取ることができました。

 その後,弁護士は,被害者の方と直接お会いし,Aさんの作成した謝罪文により反省の気持ちを伝えました。そして,被害者の方に対する慰謝料はもとより,今回のことで,被害者が勤務先を辞めざるを得なくなったことによる休業損害の賠償の申し出をし,検討いただきました。

 被害者の方は,未成年であったため,被害者の方の親権者にも相談いただくようにお願いしました。そして,被害者の方及びその親権者からの了承をいただきました。その結果,休業損害を含め,60万円で示談が成立しました。

結果

 示談が成立したことを,警察署に伝え,その後,事件が検察庁に送られ,不起訴処分になりました。

 被害者がいる犯罪の場合,示談の有無により,処分が大きく変わります。
 また,本件では,被害者の方が未成年であるため,原則として,示談は親権者と行う必要があり,一般的な傾向として,示談が難航することもありますが,本件では,無事に示談が成立し,不起訴処分になりました。