【傷害】会社の先輩に対する暴行 示談成立・不起訴処分

相談内容

 Aさんは,勤務先の先輩との人間関係に悩んでいました。

 ある日,その先輩から嫌味なことを言われたことをきっかけに,Aさんは,相手を蹴るなどの暴行を加えてしまい,全治2週間を要する,打撲のケガをさせてしまいました。

 被害者は,警察署に被害届を出したため,Aさんは警察署から呼び出しを受けました。

 それだけでなく,被害者が代理人の弁護士を通じて,治療費や慰謝料,怪我のために会社を休んだために生じた,休業損害の支払いを求めてきました。

 Aさんは,刑事手続きと民事の賠償請求への対応のため,相談に訪れました。

弁護士の活動

 Aさんは,被害者に手を出してしまったことは大変反省しており,被害者の方には,きちんと損害賠償したいとのお考えでした。

 そこで,弁護士から被害者の代理人弁護士に対して,連絡し,示談の話合いを進めました。

 金額については,争いがなく,間もなく話合いはまとまりました。弁護士が相手方代理人弁護士の事務所に行き,示談書と賠償金のやり取りをし,無事に示談が成立しました。

 弁護士から,その旨を示談書の写しとともに警察署に報告しました。

結果

 その後,警察署から検察庁に事件が送られましたが,Aさんは,検察庁への呼出しを受けることなく,不起訴で事件が終結しました。

 傷害や暴行のように,被害者がいる犯罪では,被害者の方と示談をすることが,刑事処分を軽くするために,一番有効な手段です。

 今回は,Aさんと被害者の方との間で示談が成立したため,不起訴に終わったと考えられます。もし示談が成立していなければ,罰金刑を受けていた可能性もあります。

 そのうえ,相手方代理人弁護士から,賠償請求もありましたので,罰金刑の支払いに加え,被害者に対する賠償金も支払わなければならなくなっていた可能性もありました。

 被害者との示談など,刑事弁護のご相談は,船橋ハーバー法律事務所がお力添えいたします。